user's voice vol.4
voice -オーナー様の声- vol.4
プライバシーと採光を両立。
ワンフロア動線が叶える心地よい暮らし。
光あふれるリビングと、日々を支える
ワンフロア家事動線の家

残暑の厳しさがまだ残る、台風一過の九月某日。
閑静な住宅街のやや急な坂道を汗ばみながら登っていくと、今回取材させていただくお宅が見えてきました。
玄関先で迎えてくださったのは、「穏やか」という言葉がまさにぴったりのご夫妻と、電車が大好きな幼い息子さん。
柔らかな笑顔に包まれた瞬間、それまでまとわりついていた蒸し暑さがふっと消えていくようでした。
三方を囲まれていても、
光に守られる暮らし
リビングに足を踏み入れた瞬間に感じるのは、「明るさ」と「開放感」。
三方を隣家に囲まれた敷地条件から、ご夫妻が最も望まれていたのは“プライバシーを確保しながらも、閉塞感のない住まい”でした。
しかし、単に外部からの視線を遮るように壁で囲ってしまえば、室内は暗く、重たい印象になりがちです。そこでkotoriが提案したのは、吹き抜けを利用した高窓からの採光と、リビング前に設けた「リフレクションウォール」の活用でした。

このリフレクションウォールに日光が反射し、柔らかく拡散した光が室内に差し込むことで、日中は照明に頼らずとも十分な明るさを確保。直射日光のような強いまぶしさはなく、穏やかで心地よい光がリビングを満たします。白壁に反射した光は時間帯によってニュアンスを変え、朝は清々しく、午後は柔らかく包み込むような雰囲気をつくり出します。

そして驚いたことに、リビングの窓にはカーテンやシェードなどが一切取り付けられていません。
三方を壁で囲まれた立地条件にもかかわらず、外からの視線を気にせず暮らせるのは、リビング前に設けられたリフレクションウォールが視線を巧みに遮っているから。

一般的には大きな窓を設ければプライバシーが犠牲になりがちですが、この住まいでは「光を取り込みながら視線をカットする」という難題を、設計によって美しく解決しています。結果、リビングには日中も自然光がふんだんに入り、建築的にコントロールされた光が広がります。
カーテンに頼らずにすむことで、窓まわりは常にすっきりとした印象に。季節ごとに移ろう外の景色もそのまま額縁のように切り取られ、まるで絵画のような風景が日常の背景となっています。
木造住宅でありながら、こうした大胆な吹き抜け空間や高天井を実現できるのも、SE構法ならではの強み。安心の構造とデザイン性が融合したからこそ実現した、特別なリビングです。
リビングから続くウッドデッキで実現する
開放感
この住まいが放つ開放感には、もうひとつの大きな理由があります。
それは、リビングと同じ高さでフラットに続くウッドデッキの存在です。

室内から一歩外へ出ると、そのまま視線と動線が自然に庭へと伸びていく。段差のないつながりは、リビングの延長として外空間を取り込み、実際以上の広がりを感じさせてくれます。
晴れた日にはデッキに腰掛けて読書をしたり、子どもが遊ぶ姿を眺めたり。夜には照明のもとで家族団らんを楽しむこともできます。暮らしのシーンごとに表情を変えるウッドデッキは、日常をひらけたものにし、室内と屋外をひとつの大きなリビングとして結びつけてくれるのです。

そしてウッドデッキの傍らにそっと植えられたのは、ジューンベリーの木。
春には白い花を咲かせ、夏には赤い実をつけ、秋には鮮やかに色づく紅葉。一年を通じて、移ろう季節を身近に感じさせてくれる存在です。四季の変化が住まいに取り込まれることで、日常の視界に常に新鮮なリズムが生まれます。
夜になり照明を灯すと、白い外壁にジューンベリーの枝葉がやわらかな影を落とし、まるで一枚の切り絵のよう。庭先に小さなアートスペースが現れます。

壁際に設けられたスタディスペースは、シンプルながらも暮らしに寄り添う工夫が光ります。デスクとしても棚としても使えるフレキシブルな造りで、お気に入りの絵本や日用品を並べる場所としても活躍しそう。
買い物帰りもスムーズに。
玄関からつながる家事動線

玄関を入ってすぐ、上がり框の先にはガラスの引き戸。その扉を開けると、右手には洗面とトイレが並びます。
外から帰宅してまず手洗いを済ませられるこの配置は、日常に安心感を添える工夫。

玄関側のパントリー入り口にはさりげなく暖簾がかけられ、生活感をやわらかく隠してくれるのも心地よいポイント。パントリー内は広さをしっかり確保してあり、収納力は抜群。冷蔵庫もこのスペースに収められており、買い物帰りの荷物を一度にしまえる動線が整えられています。
奥さま「帰宅してすぐに手を洗えて、そのままパントリーで買い物した荷物を片付けられるんです」
ご主人「重たい荷物も短い動線でしまえるので、本当に助かっています」
家事は1階で完結。
毎日の暮らしがぐっとスムーズに
パントリーはそのままキッチンへとつながり、さらにリビングへと視線が抜けていく。玄関から一直線に延びるような家事動線は、無駄がなくスムーズで、家族の日々のリズムを効率的に整えてくれます。

また、洗面スペースの反対側にはランドリールームが設けられており、洗濯物は室内で干すスタイル。天候を気にせずに作業できるため、家事の負担がぐっと軽減されます。

こうして1階ですべての家事が完結するように設計された間取りは、効率性と暮らしやすさを両立。
2階は完全にプライベートな空間とすることで、家族それぞれがゆったりと過ごせる住まいが実現しています。
ほっとひと息つける、
カフェみたいなキッチン
個性的でシックなタイルをあしらった壁が印象的なキッチンは、奥さまの強いこだわりで、あえて明るさを抑えた設計になっています。
白やナチュラルカラーでまとめがちな空間に、ぐっと落ち着いたトーンを差し込むことで、家全体に上質な雰囲気を添える存在に。

夜になると、真鍮を使ったペンダントライトがやさしく灯り、そこはまるでお気に入りのカフェの一角のよう。家事の合間にコーヒーを片手に一息つけば、時間がゆっくりと流れる特別な場所へと変わります。

キッチンからはリビングやダイニング、さらに洗面スペースまでも一望できるため、家族の気配を常に感じられるのも魅力のひとつ。
奥さま「子どもの様子がいつも視界に入るので安心できます」
ご主人「本当に、いつもキッチンにいるよね?(笑)」
奥さま「料理していない時もキッチンにいます。私の癒しのスペースなんです(笑)」
家族の中心にありながら、ひとり時間を楽しむこともできる。そんな二面性を持ったこのキッチンは、日常をちょっと特別にしてくれる“お気に入りの居場所”になっています。
「ここなら叶う」
kotoriに決めた理由
kotoriを知ったきっかけは、建築会社の施工事例を紹介するWEBサイト。数多くの写真の中から目に留まったのがkotoriの家でした。無垢材の質感や光の取り込み方、そして空間のバランスが、どれも「自分たちの理想に近い」と感じられたそうです。
他にも、いくつかの建築会社や工務店とやりとりを重ねましたが、要望を一つひとつ受け止めたうえで、さらに暮らしをイメージさせてくれる提案をしてくれたのはkotoriだけでした。

ご主人「隣家に囲まれた立地条件なので、プライバシーの確保は重要なポイントでした。光を取り込みながらも外からの視線を遮る工夫を提案してくれたのはkotoriさんだけでした。」
奥さま「収納の仕方や家事動線のことなど、細かい希望もたくさん伝えましたが、そのたびに“こういう方法もありますよ”と、想像を広げてくれる提案をしてもらえました。」

他では出会えなかった提案力。理想をひとつひとつ受け止めてくれる安心感。家づくりのパートナーとして、どこにお願いするか……迷いながらも「kotoriなら一緒に理想を形にできる」と確信できたそうです。

全体としてシンプルにまとめられた外観の中で、印象的なアクセントとなっているのが、窓に取り付けられた格子です。植栽のモミジが色を変え、季節ごとに異なる印象を与えます。ここもご夫妻のお気に入りのひとつ。
急がず、焦らず。ゆったり選べる
kotoriの打ち合わせスタイル
「とにかく打ち合わせが楽しかった」と、ご主人は当時を振り返ります。
kotoriの担当設計士・鈴木も、「打ち合わせの半分以上は雑談でしたね(笑)」と言うように、毎回、ちょっとした世間話から始まり、気づけば息子さんともすっかり仲良くなっていたそうです。単なる施主と設計士という関係を超えて、家族ぐるみで信頼を深めていった様子がうかがえます。
家づくりの打ち合わせというと、多くの会社では最初の段階で仕様を一気に決めてしまうケースも少なくありません。けれどもkotoriでは、工程ごとにテーマを絞って、タイミングごとにじっくり打ち合わせを重ねていきます。すべてを急かすことなく、一つひとつ確認しながら進めていけるのです。

ご主人「急かされずにゆったり決められるので、その間にいろいろ調べて納得できる選択ができました。」
奥さま「余裕をもって選択できるのが、私たちには合っていたと思います。」
家づくりは決断の連続だからこそ、選ぶプロセスそのものを楽しめるかどうかが大切です。一気に決めるのではなく、時間をかけて丁寧に積み重ねる。そうすることで、家づくりの思い出がご家族にとって特別な時間になる──それこそがkotoriの家づくりのスタイルです。

~最後に~
「kotoriさんへ一言。」
ご主人:実際に暮らしてみて、とても満足しています。我が家を訪れた友人たちからも「とてもいい家だね」と評判も高いですし、自分でもそう思います(笑)
これから先も、メンテナンスなどを通じてkotoriさんとは長くお付き合いしていくと思いますが、とても心強いですね。
奥さま:私たちの要望を全部聞いてくださって、しかも期待以上の形で実現していただきました。充実した暮らしが叶いました。自慢の家です(笑)