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owner’s voice vol.5

voice -オーナー様の声- vol.5

角度を変えて空間がつながる
愛犬と家族の心地よい住まい

~“強さ”と“木のぬくもり”を
両立した家づくり~

広い通りから少し奥へ入ると、のどかな風景が広がる住宅地。その一角で、ひときわ目を惹く個性的な外観の建物に出会いました。
土地に対して大胆に斜めに配置された躯体、そして大きなガラス窓――それこそが今回訪問させていただくご家族のお住まいです。
若いご夫妻と、生後半年のお子さまが暮らしています。

斜めの配置と大きなガラス窓が生む、印象的な外観

斜めの配置と大きなガラス窓が生む、
印象的な外観

この住まいを特徴づけるのは、やはり土地に対して斜めに建つというユニークな設計です。
「3回目の提案で、いきなり“斜め”のプランが出てきたんです。」とご主人が笑顔で当時を振り返ります。
驚きつつも、ご夫妻そろっての感想は「面白い!」でした。その一言が決め手となり、この斜めのプランが採用され、人目を惹く個性的な外観が誕生しました。

リフレクションウォールに日光が反射し、柔らかく拡散した光が室内に差し込む

さらに印象的なのが、2階に設けられた大きなガラス窓。1階のリビングと吹抜けでつながっており、夜になるとリビングの灯りが窓いっぱいに広がります。外から眺めると、その光はまるで「おかえり」と語りかけるように温かく、見る人に安心感を与えてくれるのだとか。
――ぜひ、夜の外観も実際に拝見してみたくなる、そんな住まいです。

家族も愛犬ものびのびと過ごせる、
        プライベートドッグコート

家族も愛犬ものびのびと過ごせる、プライベートドッグコート

ドッグコートに案内していただくと、真っ白な2匹の犬たちが元気よく迎えてくれました。その姿に、取材陣の気持ちも自然と高まります。
実はこの元気で愛らしい犬たちはご夫妻が飼っているのではなく、この日ちょうど訪れていたご両親が飼われているとのこと。
ご夫妻は将来、大型犬を迎え入れることを思い描きながら家づくりをスタート。そこで「思い切り走り回れる広い庭をつくりたい」という希望が最初にあったそうです。

LDKからフラットにつながるウッドデッキの前

LDKからフラットにつながるウッドデッキの前には、天然芝が広がる開放的なスペース。家屋が敷地に対して斜めに配置されているため、住宅の正面からはドッグコートがほとんど見えず、視線を気にせず思い切り遊べる空間が実現しました。さらに、隣家との境界2辺を背の高い目隠しフェンスで「へ」の字状に囲み、プライバシー性を一層高めています。

ウッドデッキのそばには、散歩や運動後にさっと足を洗える水場を設置

機能面の工夫も見逃せません。ウッドデッキのそばには、散歩や運動後にさっと足を洗える水場を設置。さらにドッグコートから直接アクセスできる洗面へのドアも備え、愛犬と快適に暮らすための動線がしっかり計画されています。芝生の上で駆け回ったあと、そのまま洗面室に直行できるのは、犬にとっても家族にとっても嬉しいポイント。

室内のアクセントになる
        スチールと木の階段

室内のアクセントになるスチールと木の階段

いよいよお宅の中へ……。玄関を抜けて中へ通していただくと、広々としたLDK。そして窓の向こうには、LDKがそのまま続いているかのようなウッドデッキと、青々とした芝生のドッグコートが広がります。明るさと開放感が印象的な室内です。

室内でまず目を惹くのがスチール材と木材を組み合わせたストリップ階段です。手摺や力桁部分のスチールと温もりある木の踏板のコントラストが、空間のアクセントとして存在感を放っています。スチールが黒だと印象が強すぎるので、色をグレーにして落ち着かせています。

ストリップ階段は蹴込み板がないため、光や風を遮ることなく通し、LDK全体に自然な広がりと開放感を与えます。

ストリップ階段は蹴込み板がないため、光や風を遮ることなく通し、LDK全体に自然な広がりと開放感を与えます。

階段下まで光が届くことで、リビングの隅々まで明るく、視線も抜けていくため、より広がりを感じさせてくれます。デザイン性と機能性を両立させたこの階段は、シンプルながらもモダンな雰囲気を漂わせ、空間を引き締める役割も果たしています。

階段を上りきった先はゆるやかなR(曲線)を描いたデザインに

さらに、階段を上りきった先には小さな工夫が施されています。壁に向かって突き当たるような「行き止まり感」を与えないよう、ゆるやかなR(曲線)を描いたデザインに。視線がやわらかく誘導されるため、空間に動きと広がりが生まれ、上階へと自然に繋がっていきます。

特注の飾り棚で趣味のスペース

特注の飾り棚で趣味のスペース

階段を上がった先に設えられたのは、この住まいのために造作された特注の飾り棚。扉や壁面と一体になるようにデザインされ、まるで空間の一部として自然に溶け込んでいます。その棚に並んでいるのは、ご夫妻が趣味で集めてきた数々のフィギュア。キャラクターや作品ごとに丁寧に並べられ、まるで小さなギャラリーのような世界観が広がっています。
単なる収納にとどまらず、ご夫妻のライフスタイルや個性を映し出す特注棚。好きなものを飾りながら暮らす楽しみを感じさせる空間となっていました。
ご主人「でも実は、もう満杯なんですよね(笑)」

リビングからキッチンへと
        斜めに続く幾何学的な広がり

斜めに続リビングからキッチンへとく幾何学的な広がり

キッチンの正面は芝生のドッグコート。そのドッグコートを囲むように設計された建物は、リビングからキッチン、洗面へと斜めに空間が広がります。それにより、リビングから真っ直ぐに配された室内のフローリングも、キッチンや洗面では、まるで斜めに配されているように見えます。
真っ直ぐなラインが壁と平行に走らないことで、空間に独特のリズムが生まれ、視線が自然と奥へ奥へと導かれていきます。結果として部屋全体がより広がりを持って見え、居心地の良い伸びやかさを感じられました。

この住まいのユニークさを象徴する要素のひとつ

一見すると遊び心のあるデザインですが、実際に住まうと「ちょっとした非日常感」や「個性的なアクセント」として日々の暮らしに彩りを与えてくれる。まさに、この住まいのユニークさを象徴する要素のひとつとなっていました。

造作で揃えたキッチンと
        洗面が生む、住まい全体の統一感

キッチンは機能性を重視しながらも、造作ならではの柔軟さを生かし
洗面も、同じ素材や色味を取り入れることで、まるでキッチンから自然に流れるような雰囲気を演出

キッチンと洗面は造作家具でデザインを統一。素材や色味を揃えることで、住まい全体に一体感が生まれています。木の質感を生かした扉面材に、すっきりと直線的なラインを描く造作カウンター。余計な装飾を省いたシンプルなデザインは、空間を落ち着いた雰囲気にまとめると同時に、長く暮らしても飽きのこない普遍的な美しさを感じさせます。
キッチンは機能性を重視しながらも、造作ならではの柔軟さを生かし、ご夫妻のライフスタイルに合わせて細部までプランニング。収納の寸法や棚の高さ、作業スペースの広さまでオーダーメイドだからこそ叶うフィット感があります。
一方の洗面も、同じ素材や色味を取り入れることで、まるでキッチンから自然に流れるような雰囲気を演出。朝の支度や帰宅後の手洗いといった日常の動作の中で、住まい全体の統一感を感じられるのは大きな魅力です。

「耐震性」と
        「木のぬくもり」を両立した家づくり

救急救命士として日々の現場に立つご主人。記憶に新しい能登半島地震では、被災地に派遣され救助活動に尽力されたそうです。さらに学生時代には、東日本大震災のボランティアにも参加。そうした経験から、ご自身の家づくりにおいて何よりも重視したのは「丈夫で強い家」でした。
一方で、奥さまのご希望は「木のぬくもりを感じられる木造住宅」。おふたりの理想を両立できる方法を探すなかで出会ったのが、木造でありながら高い耐震性能を誇るSE構法だったといいます。

「耐震性」と

ご主人「SE構法で注文住宅を施工している工務店を調べていく中で、kotoriさんに出会いました。」
安心と快適、そのどちらも譲れない思いが、この住まいづくりの出発点となりました。

自然素材でできた断熱材の効果を実感

実際に暮らしてみて感じたのが、外からの音が聞こえず、とても静かなこと。それは取材している私たちも感じていました。
ご主人「断熱材の効果だと思うんですけど、室内が本当に静かなんですよ。」

自然素材でできた断熱材の効果を実感

kotori担当設計士・鈴木「この家ではシュタイコという木質繊維を原料とした断熱材を使っています。」
一般的な断熱材はグラスウール(ガラスを高温で溶かして細い繊維にした人造繊維)ですが、こちらのお宅では針葉樹の端材などを繊維状に加工した木質繊維の断熱材を採用しました。
通常の断熱材と比べ、夏の断熱性、冬の保温効果に優れており、さらに、外部の騒音を遮断し、室内からの生活音も漏れにくくします。まさに犬たちと暮らす家にはピッタリですね。

kotoriさんへ一言

~最後に~
「kotoriさんへ一言。」

ご主人:家づくりでいちばん最初にお話しを聞いたのがkotoriさんでした。本当は他にも数件、話を聞く予定だったんですが……kotoriさんが良すぎて、3件目以降はお断りしました(笑)
フィギュア用の飾り棚は、既に飽和状態なので、さっそく追加の棚を発注したところです。これからも長いお付き合いになりそうですね。
奥さま:憧れのボルゾイ(ロシア原産の大型犬種)を迎え入れることになったら、またkotoriさんにご相談させていただくので、よろしくお願いします。