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こんにちは。
早速ですが、ご自宅のエアコンを購入した時のことを覚えていますか?
多くの方は、家電屋さんにエアコンを見に行って『〇帖用』という記載を目安に
『ウチのリビングは20帖あるから、20帖用だな。』と
機種を選定されているのではないでしょうか?
そもそも『〇帖用』という基準自体は、およそ60年前、1964年に制定されているため
当時の無断熱住宅の性能を基に決められています。
当然、現在の住宅性能に当てはめた場合、明らかにオーバースペックとなってしまいます。
『大は小を兼ねる。』は、残念ながらエアコンには当てはまらず
インバーター内蔵とはいえ、オーバースペックすぎると適用畳数外では細やかな運転ができず
設定温度まで一気に冷暖して到達したら停止。
この繰り返しの為、お部屋は暑いか寒いの両極状態となります。
風量も強くなるため、エアコンの風が苦手な方は特に注意が必要です。
エアコンは立ち上がりにもっとも電力を消費するので、当然こんな運転下での電気代は高め。
また、能力の高さ=消費電力の高さも乗って、さらに電気代はかさむという状態です。
小さすぎる能力もやはり問題なので、空間に合った丁度良い能力の機種を選ぶべきです。
冷房能力については、建物の日射条件が大きく関わってくるため計算式での想定は難しいですが
暖房能力の方であれば、概算値である必要暖房能力(W)を算出することが可能です。
また、エアコンは稼働時にもっとも電力を消費し、設定温度に到達すると省電力で運転を維持するため
算出した必要暖房能力[W]値よりほんの少しだけ高い能力のものを選定するのがポイントです。
必要暖房能力[W]=(Q値+C値/10)× 部屋面積[㎡] ×(設定室温[℃] – 地域年間最低温度[℃])
上記の式から、例えば30帖程(約50㎡)で設定温度を真冬に23℃に暖房したい場合は
私たちの建てる住宅の平均的な性能の新築住宅であれば
(1.7W/m2・K【Q値】+0.5cm2/m2【C値】/10)×50㎡×{23℃-(-4.4℃【過去20年豊橋最低温度】)}=2398W=2.398kW
となります。
2.398kW以上というと、大体このくらいのエアコンが必要となります。
出典:Panasonic
ざっくりとした目安で言えば
設置したい部屋の帖数÷3~4程で丁度良いくらいの能力になるかと思われます。
竹島水族館
2025.06.27