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パッシブデザインの強い味方?

2021.10.30

こんにちは

 

 

 

幾分、季節外れのテーマとなりますが。。。

 

 

今回は、『夏の日差し問題』について、考えていきたいと思います。

 

 

 

パッシブデザインをお家作りに活かす場合

 

 

軒の出(屋根の長さ)を長く設定することによって

 

 

角度の大きい夏の日差しを遮る。。。

 

 

というお話しは、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。

 

 

 

 

確かにそれも有効な手法ではありますが

 

 

この場合、遮ることができるのは、『夏至』の『正午前後』の

 

 

日差しだけではないでしょうか。

 

 

夏至の南中高度(一番日が高く上った時の高度)は、およそ78°もありますが

 

 

夏至の15時頃の太陽の高度は、およそ50°となります。

 

 

 

さらに、まだまだ残暑で暑い9月頃では

 

 

南中時の高度でも、およそ60°。

 

 

15時頃では、35°ほどまで低くなります。

 

 

 

屋根の長さを多少長くしたくらいでは、ちょっとカバーしきれない。。。

 

 

長くすればするほど、室内は暗くなりやすいですし

 

 

冬場は逆に日射をなるべく取り込みたいので

 

 

あまり夏のことばかり考えるのもどうか、と思います。

 

 

 

軒の出を長くする以外の日射遮蔽の方法として

 

 

例えば、夏季は屋外に巨大なタープを設営する、とか

 

 

お庭に大きめの落葉樹を植える、とか

 

 

お家の配置を、真南から少しずらす、とか

 

 

他にもいろいろありますが

 

 

 

個人的にとても合理的だな、と思うのは

 

 

『外付け専用のブラインド(屋外に取り付けるブラインド)』です。

 

 

 

室内側に、カーテンやブラインドを取り付けるケースはよく見ますが

 

 

実は、日射は屋外で遮る方が、はるかに効率が良いです。

 

 

 

 

 

 

ブラインドなので、スラットの角度を調整すれば、一日中

 

 

日差しをコントロールできますし

 

 

ブラインド自体が熱せられてしまっても

 

 

屋外であれば影響はありません。

 

 

 

 

室内からの眺望を確保しつつ、外部からの視線を遮ることもできます。

 

 

 

室内に取り付けるタイプとくらべると、幾分、高価な品となるので

 

 

なかなかすべての窓に取り付けることは難しいですが

 

 

ケースによって、部分的に採用を考えても良いかも知れませんね。