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どちらも同じ『耐震等級3』

2021.06.22

こんばんは。

 

 

 

豊橋市「大井町の家」

 

 

 

kotoriが標準採用している『SE構法』ですが

 

全棟に対して構造計算(以下、許容応力度計算)を実施し

 

 

 

・鉛直荷重(建物そのものの重さ、人や家具などの重さ、雪の重さ等)

 

 

・地震荷重

 

 

・風荷重

 

 

・層間変形(構造体がどれだけ変形するか)

 

 

・偏心率(構造体の配置のバランス)

 

 

・剛性率(1層ごとの強度のばらつき)

 

 

 

などについて1棟1棟、基礎も含めて検討しています。

 

 

 

 

3階建て以上の建物やRC造、鉄骨造などの建物には

 

 

当たり前に実施している、この許容応力度計算ですが

 

 

 

現在、日本の建築基準法では

 

 

木造で500㎡(約150坪)以下の建物は許容応力度計算はしなくても認可されてしまうため

 

 

多くの工務店、設計事務所によって建てられている住宅は

 

 

許容応力度計算ではなく、もっと簡易な、壁量計算と呼ばれる計算方法によって壁量などが

 

 

検討されています。

 

 

 

 

壁量計算でも『耐震等級3』は取得できてしまうため

 

 

現在でも、ほとんどの住宅を扱う会社では、許容応力度計算は実施していません。

 

 

 

 

 

同じ『耐震等級3』なのだから

 

 

労力が違うだけで結果は同じ。。。と思われるかも知れません。

 

 

 

 

実際、プロでもそう勘違いしている人もいます。

 

 

 

 

ですが、壁量計算で検討した『耐震等級3』と

 

 

許容応力度計算で検討した『耐震等級3』では

 

 

その建物に必要とされる強度に大きな差異が生じます。

 

 

上の表は、壁量計算、許容応力度計算それぞれの計算方法による

 

 

その建物に必要とされる壁量の比較と

 

 

『wallstat』という建物の耐震性能を3次元でシミュレートできる

 

 

アプリケーションによる仮想実験の結果です。

 

 

 

 

長期優良住宅としての認定条件である『耐震等級2』ですが

 

 

壁量計算での『耐震等級2』の必要壁量は、許容応力度計算での『耐震等級1』と、ほぼ同レベル。

 

 

 

許容応力度計算の『耐震等級3』にいたっては、壁量計算での『耐震等級3』の約1.3倍の

 

 

壁量が必要とされます。

 

 

 

 

同じ等級なのに、なぜ、より沢山の壁が必要だという

 

 

結果がでてしまうのか??

 

 

 

 

とても長くなってしまうので、続きは弊社のスタジオで

 

 

ご説明させていただきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

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