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こんにちは。
今日は、SE構法の歴史についてお話したいと思います。
まず初めに、SE構法とは、
木造ラーメン構造を可能にした耐震木造建築技術のひとつで、日本で誕生しました。
日本の家づくりといえば、昔ながらの「在来工法(木造軸組工法)」が主流でした。
しかし大地震が起きるたびに「木造住宅は本当に安全なのか?」という不安が繰り返し浮かび上がってきました。
特に、大きな窓や吹き抜け空間を取り入れたい場合、強度を保つのが難しいという課題があったのです。
そして、1995年に起きた阪神淡路大震災では、多くの木造住宅が倒壊しました。
「もっと安心できる木造住宅をつくらなければならない」
この思いから、構造の専門家と企業が力を合わせて新しい仕組みづくりに取り組みます。
そこで開発されたのが SE構法 です。
集成材という強度の安定した木材と、金物による接合を組み合わせることで、
鉄骨造やRC造と同じように「構造計算」に基づいた木造住宅を建てられるようになりました。
つまり、木造でありながら設計段階で地震に強いことを数値で確認できる工法。
これまでの「経験や勘に頼った耐震性」から、大きく前進したのです。
1998年に実用化されて以来、SE構法は住宅だけでなく、
学校や保育園、店舗など幅広い建物に採用されるようになりました。
さらに2000年の建築基準法改正では、
構造計算の重要性が法律でも明確化され、SE構法の強みが一層注目されるようになりました。
「木のぬくもりを感じながら、安心して暮らせる家がいい」
「おしゃれで広々したデザインにしたいけど、地震も心配」
そんな方にぴったりの工法なんです。
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2025.08.21