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秋に空気を整える。

2025.10.21

少しずつ空気が澄み、朝晩に秋の冷たさを感じるようになると
エアコンの出番も減ってきます。

夏のあいだ酷使した冷房機は、見えない内部にほこりやカビが溜まりがちです。
そのまま冬までお休みさせてしまうと、再び稼働させたときに
こもったにおいや効きの悪さを感じることもあります。

だからこそ、秋のうちに「エアコンのクリーニング」をしておくことは
住まいの空気を整える上で大切な習慣です。

人は一日に、飲み物や食べ物でおよそ2㎏のものを体に取り込みます。
それに対して、呼吸によって取り込む空気の量は、実に18㎏にもなります。

つまり、私たちは「食べるもの」よりもはるかに多くの空気を体に取り込んでいるのです。
そう考えると、空気の清潔さが健康や心地よさに直結することがわかります。

エアコンの内部には、熱交換器(フィン)や送風ファンに微細な汚れが付着しています。
これが冷暖房効率を下げ、電気代の上昇にもつながります。
クリーニングによって本来の熱交換性能がよみがえると
設定温度に達するまでの時間が短くなり、エネルギー消費を抑えることができます。

もうひとつ大切なのは、クリーニング後の「乾燥運転」です。
内部が湿ったままだと、再びカビの温床になってしまいます。
清掃後は送風モードでしっかりと乾かし
完全に乾いた状態でコンセントを抜いておくと安心です。

もし、年に一度の専門クリーニングを頼むなら
気温が穏やかで予約も取りやすい秋が最もおすすめの時期。
来年の夏を気持ちよく迎えるための、静かな準備ともいえます。

家を大切にするというのは
目に見えない“空気”を丁寧に扱うことかもしれません。

季節の変わり目に
空気を整える時間を持つ。
それは、住まいと自分自身を、静かにリセットするような時間です。