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夏の夕暮れ、窓を開けるとふっと風が通り抜け、カーテンがやわらかく揺れる。
その瞬間に感じる心地よさは、エアコンの涼しさとはまた違う、自然がくれるご褒美のようなものです。
家はただの器ではなく、暮らしの温度や時間の質を映し出す場所。
特に夏という季節は、ちょっとした設計や素材の選び方で、日常が驚くほど豊かに変わります。
軒に守られた窓辺から差し込むやわらかな光、そっと置いた観葉植物の影が床に揺れるリズム。
そんな小さな風景が、リビングをやさしい表情にしてくれます。
休日にはグラスに氷を落とし、ふたりでウッドデッキに腰掛ければ
冷房の効いた室内から一歩外へ出ても心地よさがつながり、暮らしに余白が生まれます。
インテリアもまた、季節の空気をつくり出す大切な要素です。
リネンのカーテンやラタンの椅子、ガラスの器を取り入れるだけで、部屋の空気は軽やかに変わります。
触れるもの、目に映るものが夏らしさを感じさせてくれると、ただ過ごすだけの時間が「夏を楽しむひととき」に変わっていくのです。
家族にとって、家はこれからの時間を育んでいく場所。
風や光、素材が持つ涼やかさを取り込むことで、暮らしはぐっと豊かになります。
温度、湿度の管理設計も大事ですが
住む人の心に寄り添うような住まいを設計していきたいと思います。
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造作家具
2025.08.23