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昭和区や千種区で注文住宅のご相談を受けていると
このエリアならではの共通した悩みを感じることがあります。
立地や住環境に魅力を感じて土地を購入したものの
「思ったより敷地に制約がある」「隣家との距離が近い」「開放感をどう出せばいいのか分からない」といった声は少なくありません。
昭和区・千種区は、名古屋市内でも落ち着いた住宅街が多く
利便性と住環境のバランスが取れた人気エリアです。
その一方で、敷地がコンパクトだったり、形が整っていなかったりするケースも多く
間取りの工夫だけで解決しようとすると、どうしても無理が出てしまうことがあります。
部屋数を優先した結果、リビングが窮屈になったり、将来的な使い勝手に不安が残ったりするのは、よくある例です。
こうしたエリアで注文住宅を計画する際に重要になるのが、最初から「構造」を含めて設計を考えることです。
柱や壁の位置に縛られたままプランを組むのではなく
建物全体をどう支えるのかを明確にした上で空間を考えることで
限られた敷地でも驚くほど伸びやかな住まいが実現します。
昭和区や千種区で、大空間リビングや吹き抜け
大きな開口を希望される方が多いのも、このエリアの特徴だと感じています。
私たちは、愛知で注文住宅を手がける中で、SE構法を専門に扱っています。
SE構法は、構造計算によって建物の安全性を数値で確認しながら設計できる木造ラーメン構法です。
一般的な木造住宅では難しいとされがちな、柱や耐力壁を減らしたプランでも
理屈の通った形で成立させることができます。
昭和区・千種区のように敷地条件が厳しいエリアでは
この構造的な自由度が設計の質を大きく左右します。
「開放的な家にしたいけれど、耐震性が心配」という声もよく聞きますが
構造をきちんと押さえていれば、その二つは両立できます。
SE構法では、耐震性を確保した上で空間をデザインできるため
視線の抜けや天井高さの変化を活かした、落ち着きのある住まいをつくることが可能です。
外からは控えめでも、中に入ると想像以上に広く感じる。
昭和区・千種区で求められる住宅像は、まさにそうしたバランスだと思います。
また、このエリアでは「長く住むこと」を前提に家づくりを考える方が多いのも印象的です。
将来的に家族構成が変わったり、暮らし方が変化したりしたときに
間取りを柔軟に見直せるかどうかは、大きな安心材料になります。
SE構法は、構造的な余力があるため、将来のリフォームや間取り変更にも対応しやすく
今だけでなく先の暮らしまで見据えた注文住宅に向いています。
昭和区・千種区で注文住宅を検索される方の多くは
「おしゃれな家」や「デザイン住宅」という言葉の先に
「きちんと考えられた家」を求めているように感じます。
見た目の良さはもちろん大切ですが、住み始めてからの静けさや安心感
使い勝手の良さは、完成写真だけでは判断できません。
だからこそ、設計の考え方や構造への向き合い方が、工務店選びの大きなポイントになります。
私たちは、愛知県内で唯一、SE構法を専門に扱う工務店として
構造を起点にした家づくりを続けてきました。
特別なことをしているという意識はありませんが、構造を深く理解しているからこそ
できること・やるべきでないことを正直にお伝えできると考えています。
昭和区・千種区という環境に合った、無理のない注文住宅を一棟一棟丁寧に設計することが
結果的に住まいの満足度につながると感じています。
家は完成した瞬間よりも、暮らしの中で評価されるものです。
限られた敷地の中でも、ふとした瞬間に広がりを感じられること。
地震への不安を抱えずに、日常を過ごせること。
昭和区・千種区で注文住宅をお考えの方にとって
構造から考える家づくりが、ひとつのヒントになれば幸いです。
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