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24時間換気についての考え方

2024.04.28

こんにちは。

 

 

 

建築基準法で義務付けられている24時間換気の設置。

 

 

 

全ての建築物が対象で

 

 

 

住宅の場合は1時間あたり、室内の容積の半分の空気を入れ替える必要があります。

 

 

 

 

 

 

換気方法には大きく分けて第1種~第3種の3種類の方式があり

 

 

 

住宅で使われることが多いのは

 

 

 

第1種換気(機械給気+機械排気)と第3種換気(自然給気+機械排気)です。

 

 

 

換気に使用する設備も、今では沢山の種類があるので

 

 

 

求める性能によって選定をする必要があります。

 

 

 

 

 

 

冷暖房の負荷を増やさないために

 

 

 

必要以上に換気回数を大きくしたくない場合には

 

 

 

理論上、機械で強制的に排出した空気と同じ量だけ給気される

 

 

 

第3種換気が優れています。

 

 

 

 

 

 

基本的には排気量=給気量となるので

 

 

 

コストの割に冷暖房の負荷が少ない、という利点がありますが

 

 

 

給気口以外に隙間がある場合は、その隙間も給気口となってしまいます。

 

 

 

最近の超高気密住宅では1㎡あたりの隙間が0.1c㎡(C値=0.1)という

 

 

 

かなり優秀な数値をたたき出しているものもあり

 

 

 

『C値=0.1なら、ちゃんと給気口のフィルターを通って給気されるんじゃないの?』と

 

 

 

思われていますが、実は、C値を計測する際には、レンジフードやエアコンのスリーブ(穴)は

 

 

 

目張りをしても良い、としているケースが多くあるので

 

 

 

実際には、給気口のフィルター以外を通った空気が、室内に流入する割合が多い場合があります。

 

 

 

安定的に、綺麗な空気を取り込むなら、第1種換気かなという事で

 

 

 

特にご要望がなければ、換気方式は第1種換気をおすすめしています。

 

 

 

 

 

 

24時間換気も、最近(でもないですが)熱交換型が多く採用されています。

 

 

 

給気と排気の間で熱交換することで、冷暖房の負荷をおさえるというものです。

 

 

 

熱交換型もいくつか種類があり、おそらく主流はダクト式のものとなります。

 

 

 

 

 

 

自由な場所に設置できるので、換気のムラは軽減されますが

 

 

 

ダクト内のメンテナンスが困難なので

 

 

 

特に給気は気持ち悪いな、と敬遠しています。

 

 

 

最近、おすすめしているのはダクトを使わないタイプの熱交換タイプ。

 

 

 

 

 

 

発祥はドイツですが、今では国内でも

 

 

 

同じような仕組みで沢山のメーカーが商品化しています。

 

 

 

ダクトを使うタイプと比べれば、換気にムラができやすいですが

 

 

 

マグネットカバーを外せば簡単にフィルター清掃ができ

 

 

 

多くのメーカーで、蓄熱エレメントも食洗機でまる洗いすることもできるので

 

 

 

管理が楽です。

 

 

 

熱交換率も思ったより優秀なので、最近は、このタイプが採用されることが多いです。

 

 

 

①コスト(最初だけではなく、ランニングコストと、もしもの故障時の事も考えなくてはいけません。)

 

 

 

②換気効率(換気扇なので、まず第一に考えましょう。)

 

 

 

③メンテナンス性(汚れて当たり前の物なので、お掃除のしやすさは大事です。)

 

 

 

④冷暖房負荷(いくら断熱気密に気をつけても、外気がそのまま入ってくるのであれば意味がありません。)

 

 

 

以上の4点をもとに、一番バランスの良いものを選定できればと思います。

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