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住宅の構造には、目に見えない美しさがあります。
それは、一本の柱の位置、一本のボルトの締め具合
ミリ単位で積み重ねられた正確さの中に宿るもの。
私たちが採用している「SE構法」は、まさにその精度の上に成り立つ構法です。

SE構法では、柱や梁などの木部をすべて金物で緊結します。
木と木を「ほぞ」で組み合わせる従来の工法と異なり、わずかな“遊び”も許されません。
構造計算に裏付けられた強度を確保するため、一本のボルトの位置、ひとつの金物の角度にまで神経を研ぎ澄まします。

さらに特徴的なのは、柱を固定する「ホールダウン金物」が、基礎の底面に直接固定される点。
そのため、基礎工事のごく初期段階――まだ建物の形も見えない「均しコンクリート」の時点から、すでに高い精度が求められます。
幅や水平を誤れば、後に建ち上がる構造全体の性能に影響が出る。
つまり、SE構法の家づくりは、最初の一滴のコンクリートから始まっているのです。
この構法の性能を最大限に引き出すには、構造を深く理解し
正確な施工を重ねられる熟練の技が必要です。
全国におよそ600社あるSE構法登録店のうち、特に高い施工品質を認められた「重量木骨プレミアムパートナー」はわずか64社。
この三河地方でその一社として登録されているのが、私たち株式会社kotoriです。
強さと美しさを支えるのは、見えないところに宿る“精度”。
私たちは、その静かな強さを信じながら、一棟一棟に心を込めて図面を引き、現場に立っています。
家は、暮らしの器であると同時に、人の想いを形にするもの。
精緻な構造の中にこそ、揺るぎない安心と、穏やかな日々が息づいていくのだと思います。
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