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imaizumi blog

新年に、千年の構造を歩く

2026.01.03

―― 伏見稲荷大社にて

新年を迎え、京都・伏見稲荷大社を訪れました。


朱の鳥居が連なり、山へと続くその風景は、単なる信仰空間ではなく、

**人の時間を内包する巨大な「構造体」**のようにも感じられます。

無数に反復される鳥居は、装飾ではなく「リズム」です。


一本一本は同じ寸法、同じ形式でありながら、歩くことで生まれる陰影、

視界の圧縮と開放が、身体感覚に確かな変化を与えてくる。


これは建築で言えば、スケールとプロポーションによって人の意識を導く空間設計そのものだと思います。

石段の勾配、鳥居のピッチ、視線の抜け。


すべてが過度に主張することなく、しかし確実に「歩く体験」を設計している。


そこには、流行や時代性を超えた普遍的な構造美があります。

住宅設計においても、私が大切にしているのは同じことです。


派手さではなく、


住まうほどに価値が深まる構造、


時間とともに美しくなる素材、


そして人の所作を静かに整える空間。

伏見稲荷を歩きながら、


改めて「良い建築とは、永く人に寄り添うものだ」と実感しました。

本年も、


一棟一棟を作品として捉え、


構造と美意識の両立を追求した住まいづくりに、誠実に向き合ってまいります。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。