works
耐震構法SE構法|耐震等級3|長期優良住宅 | 省令準耐火構造
こちらの住宅は、瀬戸市の広大な市街化調整区域に位置し
幹線道路から少し外れた急勾配の道路を上がった先に建っています。
敷地は見晴らしが良く、建築条件としては景色を存分に楽しめる大開口と
重厚感ある平屋というご要望がありました。
まず、「割烹料理屋のように、一見中が分からない門構えにしたい」というご希望に応え
焼杉の大きな壁を用いることで重厚感を演出。
正面はあえて閉鎖的に見せつつ、檜葉の格子戸を組み合わせることで焼杉との色のコントラストを強調し
柔らかい光が漏れるようにしています。
格子戸を開けると中庭が現れ、閉鎖感から開放感への移ろいを感じられる空間が広がります。
玄関引戸を開けると、正面にはガラス戸越しにペレットストーブがあり、大きなスクエア型の窓からは紅葉が目に入ります。
LDKに足を踏み入れると、勾配天井と大開口の窓が視線を遠くの景色へと導き
外観の閉鎖感との対比で、室内からの眺望はより一層印象的です。
共働きのご夫婦のために、家事動線は極力シンプルに設計。
キッチン横の洗面所から中庭(物干し場)へ洗濯物を干し、大きなウォークインクローゼットにしまう動線はスムーズで
そこから各自が必要なものを持って各部屋へ移動できます。
もうひとつの大きなご希望は、本好きのご家族のための図書スペースでした。
学校から帰ったお子様がランドセルを置き、服をかけ、そのまま宿題や読書を楽しめる場所。
夜にはご夫婦が中庭を望みながら読書やPC作業をするなど、家族が自然と集まる心地よい図書空間となっています。
お子様が庭で駆け回り、ご主人がウッドデッキでビールを片手に日向ぼっこ
奥様はキッチンから微笑みながらその様子を見守る――そんな、幸せに満ちた日常の光景が目に浮かぶ住宅となりました。


