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冬らしい空気が感じられる季節になると
家の中の“温まりやすさ”や“冷めにくさ”が
暮らしの質そのものを左右するように思います。

最近、私たちの家づくりでもお問い合わせが増えているのが
木繊維断熱材の心地よさについてです。
素材そのものが木からできているため
空気をふんわりと抱え込むような感覚があり
体感としても柔らかい温度の保ち方をしてくれます。
性能の話を少しだけすると、木繊維断熱材は
熱の伝わりやすさを示す「熱伝導率」がとても優秀です。
外張り用で0.0467W/m・K、柱間に充填するタイプは0.0369W/m・K。
数字だけを見ると難しく感じますが
要するに“外から入ってくる冷気を通しにくい”“室内の暖気を逃がしにくい”ということです。
特に柱間に入れるタイプは数値が小さいほど性能が高い世界の中で、かなり優秀な部類に入ります。
さらに、もうひとつ木繊維断熱材が頼もしいのは“熱拡散率の低さ”です。
これは、熱が素材の中をどれくらいのスピードで移動するかを示す数値で
木繊維断熱材は他の断熱材と比べて突出して低い特性を持っています。
「熱がゆっくり動く=温度がなかなか変わらない」ため
暖めた室内が冷え込むスピードがぐっと遅く、冬の夜でも空間の温度が穏やかに保たれます。
体感としては、暖房を切った後でもすぐに冷え込むのではなく
じんわりと余熱が残るようなイメージです。
素材の性能が、日々の暮らしの“快さ”につながる瞬間でもあります。

断熱材と聞くと、家づくりの中でも脇役のように思われがちですが
実は住み心地の根っこを支える大切な存在です。
寒い季節こそ、その違いがはっきりと表れます。
家全体がゆっくりと温度を保ってくれる安心感を
これから建てる家に取り入れてみるのも良いかもしれません。
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