imaizumi blog
家具は「置くもの」ではなく、空間を完成させる“構造要素”
― Cattelan Italia 名古屋ショールームにて ―
先日、名古屋にある Cattelan Italia(カッテラン・イタリア) のショールームを訪れました。
建築を生業とする立場から見ても、ここは単なる家具展示の場ではなく、「空間の完成度」を体感する場所だと感じます。
印象的だったのは、家具一つひとつが主張しすぎることなく、床・壁・天井・照明と緊密に呼応している点です。
特にダイニングテーブルやチェアは、造形の美しさだけでなく、
脚部の構成や重心、素材の切り替えにまで明確な思想が通っており、空間全体の秩序をつくり出しています。

建築設計において、私が常に意識しているのは
「建物が完成した瞬間がゴールではない」ということです。
本当の完成は、どの家具が入り、どこに配置され、どんな距離感で人が過ごすのかが定まったときに訪れます。

Cattelan Italia の家具は、いわば
空間のスケール感や品格を“決定づける最後の構造材”
間取りや天井高、開口計画と同じレベルで、最初から設計に組み込むべき存在だと改めて感じました。
これから家づくりを考える方、とくに
「ホテルライク」「上質」「長く価値が落ちない住まい」を求める方には、
建築と家具を切り離して考えないことを、ぜひおすすめしたいと思います。
逆に今、お手持ちの家具に合うお家づくりでも構わないと思います。
住まいの質は、構造 × 素材 × 家具の総合点で決まる。
その事実を、静かに、しかし雄弁に教えてくれるショールームでした。
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